スーファミが映らない原因と直し方|音は出るのに映らない時も

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作業前にお読みください

  • 分解や改造を行うとメーカーの保証は受けられなくなります。作業はご自身の判断と責任で行ってください。
  • はんだごては先端が数百度になります。やけどに注意し、換気のできる場所で作業してください。
  • 手順の途中で不安になったら、そこで止めて専門の修理業者に相談するのが確実です。

電源ランプは点いているのに、画面は真っ暗——スーパーファミコンでよくある症状です。あわてて本体の故障と決めつける前に、確認する順番があります。

この記事は「ランプは点くのに映らない」「映るけど乱れる・にじむ」の直し方です。ランプそのものが点かない場合は、先に 電源がつかない時の直し方 をどうぞ。

🔍 症状がはっきりしている方へ
スーファミの症状別・修理ガイド一覧 から、あてはまる症状の記事へ直接進めます。

まず、症状で切り分ける

症状 疑う場所 読む場所
ランプが点かない・一瞬で消える 電源まわり 電源の記事
ランプは点く・音も出るが映らない ケーブル・テレビ・本体の映像回路 この記事の①③
映るが、にじむ・チラつく・色がおかしい 本体内部の部品の劣化 この記事の③④
今のテレビに挿す端子がない この記事の②

なお、あるゲーム機修理店は自店の事例紹介で「映像が出ない原因は本体側の劣化が多い」と書いています(1店の経験則で、統計ではありません)。ただ、確認はお金のかからない順にやるのが合理的なので、この記事もその順で進めます。

① テレビ側とケーブルを確認する(0円・数分)

  • テレビの入力切替を確認する。「ビデオ1」「外部入力」など、挿した端子と表示中の入力が合っているか。他の機器が同じ入力につながっていないかも見てください
  • 赤白黄のケーブルを奥まで挿し直す。黄色が映像です。別のAVケーブルがあれば交換して切り分けます
  • 別のカセットで試す。特定のソフトだけ映らないなら、本体ではなくカセット側です。電源を切ってから、カセットの金色の端子を無水エタノールを含ませた綿棒で軽く拭いてください。強くこすりすぎたり、何度もやりすぎたりしないこと。スプレー類の直接噴霧は厳禁です
  • ケーブルの根元に触れると映像が出たり消えたりする場合は、本体のAV端子の接触不良かはんだのひび割れが疑われます(③へ)

② 今のテレビにAV端子がない場合(HDMI変換)

最近の液晶テレビは、赤白黄のAV端子そのものが無い機種が増えています。この場合はHDMI変換器を使うことになりますが、製品のカテゴリが2種類あり、性格がまったく違います

  • 安価なAV→HDMI変換器(1,000円台〜):とりあえず映ります。ただし画質や色の再現、遅延にある程度の妥協が必要という指摘があります
  • レトロゲーム専用のアップスケーラー(RetroTINKなど):画質と遅延を保つことに特化した専用機で、その分高価です

古いゲーム機の映像は今のテレビと相性が悪く、そのままだとぼやけて見えることがあります(映像の規格が違うためで、故障ではありません)。テレビに「ゲームモード」があれば、遅延が減るので有効にしてください。つなぎ方の詳細は スーファミをHDMI接続する方法、変換器選びは HDMI変換器の比較記事 にまとめています。

③ 本体側の劣化を疑う(症状別のサイン)

①②で直らない場合、30年選手の本体内部が疑われます。症状ごとに、疑う場所の当たりがつきます。

サイン 疑われる箇所
ケーブルに触れると映ったり消えたりする AV端子の接触不良・はんだのひび割れ
映像がにじむ・チラつく・色がおかしい 電解コンデンサの劣化(経年劣化の定番)
しばらく遊んで本体が温まると症状が軽くなる コンデンサの容量抜けのサインとされます

本体を開けて確認する場合は、スーファミ用の特殊ドライバー(本体は4.5mm前後のゲームビット。購入時は商品説明で対応を確認)が必要です。開けたら「見るだけ」——コンデンサの頭の膨らみ・液漏れ(サビ状の付着物)・はんだのひび割れを目視で確認してください。工具の規格は 特殊ドライバーのサイズ一覧 へ。

コンデンサの交換にははんだ付けの経験が必要です。交換する場合は、必ず現物の印字を見て同じ容量・同じ耐圧以上のものを選び、極性(+−)を逆に付けないでください。逆に付けると発熱・破裂の原因になります。

④ 後期型スーファミの「真っ暗」症状

後期型(いわゆる1chip版)のスーファミには、電源は入るのに起動時から画面が真っ暗という既知の症状が報告されています。専門メディアの記事によると、多いのはサウンドまわりの部品(APU)の不良や接触不良で、カセットと本体双方の端子を清掃するだけで直るケースが多いとのことです。真っ暗=重故障とは限らないので、まず①の清掃を試してください。

音は出るのに映らない場合

音が鳴っているなら、電源もカセットの読み込みも生きています。止まっているのは映像だけです。ここが分かると、疑う場所はかなり絞れます。

順番はこうです。

  1. AVケーブルと端子の接触。ケーブルに触れると映ったり消えたりするなら、ここです。抜き差しの繰り返しで接触が甘くなるのはよくあることです。
  2. テレビ側の入力切り替えと設定。別の入力端子に挿し替えて確かめます。
  3. 本体の映像出力まわり。ケーブルを替えても駄目なら、内部の電解コンデンサの劣化を疑います。にじみ、色化け、映像が出たり消えたりといった症状が同時に出ることがあります。

逆に、音も出ていないなら映像だけの問題ではありません。電源が入らない時の直し方を先に見てください。

「つかない」と「映らない」は別の話

電源ランプが点かないのが「つかない」。ランプは点くのに画面が真っ暗なのが「映らない」です。ランプが点いているなら電源は来ているので、この記事の手順で切り分けられます。ランプも点かないなら、電源側の記事へ進んでください。

やってはいけないこと

  • ブラウン管テレビの中には絶対に手を入れない。内部には数万ボルト級の高電圧部があり、電源を切った後も電気が残ることがあります。ゲーム機本体の作業とは危険のレベルがまったく違います
  • ACアダプタ本体を分解しない。コンセントの100Vが直接かかる部分があります。故障したら修理ではなく交換です
  • 液漏れしたコンデンサの液に素手で触れない。腐食性があり、皮膚や目に有害です。作業するなら手袋と保護メガネを
  • 作業は必ず電源プラグを抜いてから。本体側は低い電圧で動いているので過度に怖がる必要はありませんが、基本は守ってください

直らないときは

ここまでやっても映らない場合、映像処理のICや基板そのものの故障が考えられます。個人での特定・修理は難しい領域です。

任天堂の公式修理は2007年10月31日に終了しているので、頼むならレトロゲーム専門の修理店になります。修理費用と相談して、動作品の中古や互換機への切り替えも選択肢です。互換機は スーファミ互換機の比較記事 にまとめています。

まとめ

  • ランプが点かないなら電源の記事、点くのに映らないならこの記事
  • 確認は0円のものから。テレビの入力切替とケーブルの挿し直しが最初
  • にじみ・チラつき・色化けは内部の劣化のサイン。開けても「見るだけ」なら低リスク
  • ブラウン管テレビとACアダプタは絶対に開けない
  • 直らなければ専門店へ。他の症状は スーファミ修理ガイド をどうぞ
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